高輪クリニック

お問い合わせ

よくあるご質問

採用情報

文字の大きさ

  • 標準
  • 拡大

News&Topics

お知らせ

アレルギーとは

2016年08月19日 カテゴリー:お知らせ

アレルギーとは

 

前回、前々回にわたってTレグと免疫機能により様々な疾患の治療を変える可能性があることを説明してまいりました。

Tレグのアレルギーに対する可能性を今後は述べてまいりますが、今回はまず、アレルギーとは何なのかについて解説してまいります。

129842

アレルギーとはどのような病気なのか?というと、人体に害のない異物に対して免疫が誤って攻撃してしまうことがアレルギーです。

アレルギーの原因となる物質、いわゆるアレルゲンには花粉、小麦、蕎麦、猫やうさぎなど動物の毛など数千~数万あるといわれています。
それもそのはずで、私たちの体を構成している物質以外は、免疫にとってすべて異物だからです。

つまり直接的な害はなとくとも誤って攻撃してしまう可能性は異物ゆえに大いにありえるわけです。

 

花粉症はどのようにして発症するのか

 

アレルギーを発症するメカニズムについて花粉症を例に説明してみましょう。

9a35971d83b897e91b4d4f3b6c76a44d_s

日本で一般的なスギやヒノキの花粉以外に、海外ではブタクサやシバの花粉なども花粉症のアレルゲンとして有名です。
春先、花粉が舞う季節になると、人間は呼吸する度に花粉を吸いこみます。このとき、気道の粘膜に傷があったり、あるいは風邪をひいていて、粘膜が炎症を起こし、皮膚のバリアが脆弱になっていると、そこから花粉が体内へと侵入します。

すると粘膜にいる免疫細胞、マクロファージや樹状細胞など、抗原提示細胞といわれる免疫細胞たちは「変な異物が侵入してきた!」と大騒ぎして、それを飲み込むように体内に取り込みます。

そうすると花粉のたんぱく質の一部が免疫細胞の表面に突き出されます。この状態で免疫細胞はリンパ節に移動するわけですが、ここにはT細胞がいます。このT細胞に花粉の一部を見せて攻撃指令を待つわけです。
そしてT細胞が攻撃対象だと判断し、攻撃命令を下します。

攻撃命令が出ると、B細胞という免疫細胞がIge抗体というたんぱく質を生産し始め、マスト細胞という細胞の表面に接着します。

マスト細胞は内部にヒスタミンと呼ばれる物質が入った液胞を持っています。そして花粉が体内に侵入して細胞表面のアンテナに触れると、マスト細胞は内部にあるヒスタミンを細胞外へ放出します。

ヒスタミンはさまざまな炎症を引き起こし、これによって花粉という異物を体外へ排出しようとする反応が起こるのですが、これこそがくしゃみや涙目といった花粉症特有の症状です。このようにしてアレルギーが病気として体に現れるのです。

今回はアレルギー発症のメカニズムについて触れてみましたが、次回はアレルギーを発症しない人の免疫の働きについて述べてみます。