再生医療の豆知識

培養上清液と成長因子の特徴、再生医療での効果を解説!

2018年11月10日

AI和合クリニックでは、脂肪由来幹細胞を培養した際に産生される「培養上清液」を用いて、安全な再生医療を行っています。

再生医療で用いられる培養上清液では、アンチエイジングなどの美容効果だけでなく、さまざまな疾患の細胞回復を後押しする効果が期待できます。

培養上清液にはさまざまな成長因子が含まれており、それぞれ働きや効果は違っています。今回は、当クリニックでも使用している培養上清液、成長因子の特徴と再生医療で期待できる効果をご紹介します!

脂肪由来幹細胞と培養上清液とは?

脂肪由来幹細胞と培養上清液とは?
脂肪由来幹細胞や培養上清液と言われても難しい言葉でどのような特徴を持った細胞や成分なのか分からないという方も多いのではないでしょうか?

再生医療で注目されている脂肪由来幹細胞とこの細胞から産生される培養上清液について分かりやすく解説します。

脂肪由来幹細胞

脂肪由来幹細胞は、体の中で常に活動している幹細胞のことで骨や軟骨細胞、脂肪、血管内皮、神経などの細胞になれる能力を持っており、これまで主流だった骨髄にある骨髄幹細胞に変わり再生医療の分野で注目を集めている幹細胞です。

この幹細胞は、全身に存在するため採取がしやすいことや、さまざまな組織になることが出来るので、これを応用してさまざまな症状や疾患に効果が期待できるとされています。

培養上清液

培養上清液は、脂肪由来幹細胞を培養する過程で分泌される成分をいいます。

この、培養上清にはコラーゲンやヒアルロン酸など約500種類以上のタンパク質成分が含まれており、その他に成長因子(サイトカイン)と呼ばれる細胞活性に重要な働きをする、情報伝達物質を豊富に含んでいます。

成長因子(サイトカイン)は、損傷を受けた組織や細胞の機能回復を促す働きが期待できるため、再生医療の治療法のひとつとして用いられています。

成長因子とは

成長因子はサイトカインやグロスファクターなどと呼ばれ、加齢とともに減少していく「ヒト成長ホルモン」を活性化させる物質です。この物質は、細胞の成長を促進させる物質で、体の細胞の種類によって成長因子の働きは異なります。

この成長因子は脂肪由来幹細胞から作られる培養上清液の中にも含まれておりそれぞれ特性や効果は異なります。培養上清液に含まれる成長因子の代表的なものとしては以下のような物質が挙げられます。

●EGF(上皮細胞成長因子)
●TGF-α(トランスフォーミング成長因子)
●TGF-β(トランスフォーミング成長因子)
●PDGF(血小板由来成長因子)
●VEGF(血管内皮細部成長因子)
●IGF-1(インスリン様成長因子) など

これらの機能回復を助ける機能を利用することで、さまざまな疾患や症状の治療を行っています。

培養上清液を使った再生医療の効果

培養上清液を使った再生医療の効果
当クリニックでは、培養上清液を使用して治療を行うことで以下のような症状や疾患に対して効果を期待することができます。対象となる症状や疾患、どのような効果が現れるのかをご紹介します!

アンチエイジング

老化現象は加齢によって幹細胞が減少し、寿命が来た細胞の再生が追いつかないことが原因のひとつです。培養上清液治療を行うことで、肌の加齢による変性(しわ・シミ・たるみなど)の症状の改善に効果が期待でき、生理年齢の若返り、アンチエイジングを目指します。

皮膚美容

加齢に伴うしわやたるみ、シミなどの変性は、顔だけではなく手の甲や体など全身に起こるものです。

脂肪由来幹細胞から産生される培養上清液を使用することで、たるみやしわを改善し、肌の弾力やハリを取り戻すことを期待しています。またケガなどによる傷跡を修復する効果も期待できます。

発毛

AGAや薄毛でお悩みの方に対して使用することで毛根を刺激し髪の毛を強くする効果や発毛効果が期待できます。IGF-1やPDGFは発毛にも効果が期待できる成分で、培養上清液にも含まれています。

血管の再生

高血圧や動脈硬化が原因で引き起こされる心筋梗塞や、脳溢血のリハビリの一環や血管年齢の老化を予防するために用いられる場合があります。心筋や脳の血管を再生することや血管の老化を防ぐことは、QOLの向上につながります。

老眼

当クリニックでは50歳以上の方を対象に老眼の改善目的で培養上清液治療を行っています。培養上清液に含まれる成長因子には老眼の改善の効果が期待できる成分が含まれており老眼の回復が期待できます。

ED(勃起不全)

EDは男性に起こる勃起不全の症状です。EDは興奮時に陰茎海綿体にある動脈が何らかの原因で広がらないことや、動脈硬化などが原因となって起こります。この症状も培養上清液治療によって症状の改善が期待できます。

歯周病などが原因で歯の歯槽骨と呼ばれる骨の喪失や薄くなってしまっている場合には、再生医療で歯槽骨の再生が期待できる場合があります。

私たちが生きる上で食べることは欠かせません。歯槽骨が再生することでインプラント治療などの治療を行うことができます。

今回は当クリニックで行っている脂肪由来幹細胞を培養したときに産生される培養上清液と成長因子、培養上清液治療に効果が期待できる疾患や症状をご紹介しました。

治療効果には個人差がありますが、これまで他の治療で効果を実感できないと感じていた方は検討してみてはいかがでしょうか?


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