再生医療の豆知識

HARG療法 リアップやプロペシア以上の効果あり!?

2018年11月19日

HARG療法は再生医療の一つです。毛髪の再生医療は現在、AGA治療の主流となっている飲み薬や塗り薬以上の治療効果が得られると期待されています。
AGAの代表的な毛髪再生医療であるHARG療法は2006年から行われおり、開発者は桜花クリニック院長の福岡大太郎氏です。
HARG療法を受けられる医療機関が日本全国にありますが、これらの医療機関は「日本医療毛髪再生研究会」の認定を受けているため、安心して治療を受けることができます。
では、HARG療法について説明していきましょう。

HARG療法で髪が生えるメカニズム

髪がふさふさと生えて若々しい高齢の女性
HARG療法を始めとする再生医療を用いる治療は自分の幹細胞を使用するため、基本的に安全性の高い治療と考えられています。
その上、幹細胞は男性だけでなく女性にもあり、薄毛、抜け毛に悩む女性もHARG療法をうけることができます。

幹細胞とは私たちの髪や内臓の細胞を作っている細胞のことです。
従って、私たちの体の中に当然ながら、元々、存在しています。ちなみにips細胞も幹細胞の一種です。
頭皮下の髪に毛包という部位があり、この中にも幹細胞が含まれ、髪の源を作りだします。

HARG療法は脂肪幹細胞を使用

HARG療法は福岡氏が開発されたHARGカクテルを使用しますが、この中には、健康な女性(成人)の脂肪幹細胞から抽出されたタンパク質(AAPE)が配合されています。

そこで疑問です。幹細胞は体のどこにでもあるはずなのに、何故、脂肪からとりだすのかということです。

その理由は二つあります。

①皮下脂肪などから分離した脂肪前駆細胞は、毛包幹細胞をフォローして髪が休止期から成長期への移行を促す働きがあります。
要するに、髪が抜けた後、すぐに新しい髪が生えてくるということ。髪の活発な成長には脂肪層が厚く(脂肪前駆細胞の増加)なることが重要とわかっています。

②他の部位に比べ、脂肪には幹細胞が多く含まれているため。

このような理由から脂肪由来の幹細胞を使用します。
AGAの人は元々、頭皮下の脂肪層が薄く、脂肪前駆細胞の量が少ないといわれています。そのため、脂肪由来の幹細胞を注入することでヘアサイクルを正常化させ、薄毛、抜け毛を改善します。

HARG療法で使用するHARGカクテルの配合物質

AAPE

健康な成人女性の脂肪の中にある幹細胞から抽出したタンパク質
髪の成長を促進させる成長因子(KGF・PDGF・VEGFなど)を含む

ブフロメジル

末梢の毛細血管を拡げる薬剤。
血管をしっかり拡げ、毛母細胞などの分裂(増殖)に必要な栄養成分を十分に運ばれるようにするため

シスチン

タンパク質の源であるアミノ酸の一つ。髪の原料であるケラチンの構成成分

ビオチン(ビタミンH)

ビタミンB複合体。髪の成長を促す

その他、ビタミンB類なども配合されています。ビタミンB2は発毛の妨げになる頭皮の過剰な皮脂を抑え、ビタミンB6はケラチンを作るのに欠かせません。

HARG療法の施術法

注射でカクテルなどを注入
HARG療法は外科的な手術ではなく、施術した当日に帰宅できます。
薄毛や脱毛部位に注射やレーザーでカクテルなどを注入。施術跡は残りにくく、副作用の心配もあまりなく、楽な気持ちで治療を受けることができます。
HARG療法には3つの施術法があります。施術の選択は医師が患者さんの状態や意向・希望を元に選択します。

パピュール法

3つのうちで、一番、治療効果が高いといわれる施術法です。
開発者である福岡先生のクリニックでは患者さんにオススメしている一番の施術法とか。経験豊富で技術レベルの高い医師であれば、患者さんの苦痛を極力、減らしながら治療できます。
とは言っても、針を使っての注入であるため、多少の痛みを生じることがありますが、御要望によって麻酔の使用も可能なので、相談してみましょう。
まれに毛嚢炎や施術後、血がにじむこともあります。施術前に医師がこれらの内容を説明します。

エレクトロポレーション

注射を使わずにカクテルを注入するため、痛みは感じません。ただ、まれに、施術中、薬液などの影響でピリピリと感じることがあるかも。

フラクショナルレーザー法

レーザーを使用するため、無駄なく頭皮内にカクテルの薬液を浸透させることができます。また、注射を使用しないため、痛みを伴わない施術法として期待されています。
ただ、施術中にチクチクしたり、発赤、腫脹、色素沈着が出たりすることがあります。これらについては、施術前に医師から説明があります。

HARG療法の値段

治療効果はもちろん、気になりますが、値段も同様に気になります。飲み薬や塗り薬よりは高価とわかっているけれど、どこまで高いのか心配です。
HARG療法の開発者である福岡先生のクリニックで、値段が公表されていますのでご紹介しましょう。

AGAの状態は人それぞれで、一律ではありません。また、どこまでの改善を望んでいるかで、HARG療法の治療期間も違い、かかる費用も異なってきます。
症状の程度にもよりますが、一ヵ月一回の通院を4~10回程度行うのが平均的です。
HARG療法を一回するのであれば、18万円(税込)ですが、6回以上となると、一回が15万円(税込)と、割安になります。

まとめ

リアップ、プロペシア、ザガーロなどは、男性主流のAGA治療薬です。
AGAは男性に多いため、当たり前のことかもしれませんが、2017年の日本皮膚科学会のAGAガイドラインには、それまでのガイドラインにはなかった女性のAGAについても掲載されています。
最近、AGA以外の原因でも薄毛になる女性が増えています。
AGA治療薬の使用には制約が大きすぎる女性にとってHARG療法は希望の星となるはずです。


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