再生医療の豆知識

ミノタブの個人使用は危険すぎる!

2018年12月19日

ミノタブ(ミノキシジルタブレット)をご存知ですか?
AGAにお悩みの方はご存知の人も多いと思います。
ミノタブは日本では認可されていません。そのため、個人輸入という形で入手しようとする人が絶えないとか……。
当クリニックでは最新の再生医療を中心にAGAの治療を行っていますが、ミノタブに関心をお持ちの方も多いため、今回はミノタブについて取り上げてみました。

ミノタブは日本では、非認可医薬品

ミノタブは日本では、非認可医薬品
ミノタブは日本で製造されていません。それに塗り薬(外用剤:リアップなど)のみにミノキシジルの使用が認められていても、飲むことは禁じられています。
ただ、医師は非認可でもミノタブの処方はできるため、医師の監視下であれば、飲むことができます。
ところが、病院に行く時間がない、あるいは治療費を安くしたいためにミノタブを個人輸入によって入手する人が増えているようです。

2017年に日本皮膚科学会のAGA診療ガイドラインが更新されましたが、過去のガイドラインには掲載されていなかったことがいくつか新たに掲載されています。
その中の一つに「CQ14 ミノキシジルの内服は有用か?」という箇所があり、有用に対して「推奨度D判定」となっています。「要するにミノキシジルを飲むべきではない」というのが専門医の結論です。
このような内容が2017年に新たに加えられたのは医師に頼らず、自己判断でミノキシジルを飲む人が絶えないためであると容易く予測できます。

では、なぜ、ミノキシジルは塗ってもいいけど、飲んではいけないと専門医たちは警告しているのでしょうか?
その理由をこれから説明いたしましょう。

ミノキシジルをAGAのために飲むのは危険すぎる

アメリカではミノキシジルを高血圧治療薬として認可されています。
高血圧治療のためにミノキシジルを飲む患者さんの毛髪や体毛が濃くなるという副作用に焦点をあて、AGA治療のための塗り薬が開発されました。

アメリカでさえもミノキシジルを高血圧治療薬として認可しているにもかかわらず、AGA治療の飲み薬としては認可していません。認可しているのは塗り薬のみです。
その理由は日本と同じで、危険な副作用があるためです。
ちなみに、AGAのためにミノキシジルを飲むことを認可した国はありません。AGA治療の有用性をみる臨床試験もまだ、実施されていません。

では、ミノキシジルを飲むことにどのような危険が潜んでいるのでしょうか?

ミノキシジルの副作用:心血管系への影響

ミノキシジルの副作用:心血管系への影響
ミノキシジルがAGA治療に使用されるようになったのは「多毛症」という副作用がきっかけですが、副作用は当然ながら、他にもあります。一番、人体に悪影響を及ぼす副作用は心血管系です。

シンプルにいうと、ミノキシジルを飲めば、血管の中が拡がり、血圧が下がります。しかし、人によっては動悸、むくみ、息切れなどの心血管系に由来した副作用が出現することがあります。
医師はミノキシジルと一緒にβ-ブロッカーや利尿剤などを処方し、心血管系でおきる副作用の出現を抑えようとします。

その一方で、個人輸入で取り寄せ、自己判断で飲む人は、当然ながら併用薬なしで飲む人がほとんどで、むくみや動悸などの副作用に悩まれていると聞きます。これは非常に危険な行為です。

日本では非認可医薬品のミノタブは、認可医薬品であれば受けることが出来る「医薬品副作用被害救済制度」を受けることができません。

製造元の大正製薬によると、リアップなどのミノキシジルが入った塗り薬は心血管系に悪影響が出にくいように濃度を調整してあるとのこと。
それでも、リアップの添付文書には心血管系に異常がある人、または心血管系の老化が考えられる65歳以上の人に対して使用上の厳重注意の警告文を掲載しています。

再生医療とミノキシジルタブレット

ミノタブのみならず、プロペシアやザガーロ、ミノキシジルの塗り薬(リアップなど)は使用し続けなければ、AGAは再発します。
しかし、その分、副作用の不安が常について回ります。

一方の再生医療による治療(施術)は一回ですみます。また、自分の脂肪に含まれる幹細胞を使うため、副作用や異物に対する拒絶反応を抑えることができます。
その上、プロペシア、ザガーロ、リアップとの併用も可能なので、併用で確かな治療を受けることができます。

ただ、ミノタブの使用については医師によっても考えが異なるため、相談されることをオススメします。
日本皮膚科学会のガイドラインではミノタブの使用はすすめていませんが、クリニックによっては使用しているところがあります。
当然ながら、医師の元で使用するほうが個人輸入で入手して、体の基礎検査もせずに使用するよりは安全性が高くなります。

まとめ

ネットの普及と共に個人輸入の需要が増加しており、それに比例して利用者のトラブルも急増しているといわれています。
副作用が出て、病院に行っても、医薬品副作用被害救済制度などは活用されません。そのため、診療費も高額になります。

それ以上に怖いのは健康を害すること。医師の元でAGA治療されるのが一番安全で効果があるということになります。


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