再生医療の豆知識

【薄毛の人必見!】まずはAGAについてわかりやすく説明いたします!

2018年11月22日

最近、ネットもそうですが、育毛産業が大盛況しています。
また、医学や科学の進歩もあって、効果のある内服薬、(外用)育毛剤も登場しています。
しかし、「飲み続けなければ、あるいは塗り続けなければ元に戻る」わけですから、完全治癒とは言えません。
そこで、当クリニックが行なう毛髪の再生医療が非常に有効になってくるわけですが、このお話に入る前に、まずはAGAの基礎的知識をわかりやすく説明いたします。AGAのことをきちんと理解すれば、毛髪にも再生医療が有効ということがわかってきます。

AGA(男性型脱毛症)とは?

AGA(男性型脱毛症)の頭
AGAは「Androgenetic Alopecia」の英略名で「男性型脱毛症」と和訳します。
しかし、私たちも男性型脱毛症とは言わずにAGAという語句をしばしば、使っています。
AGAは男性ホルモンが関与しているため、当然、男性に多くみられます。
また、女性も男性よりは量が少ないとはいえ、男性ホルモンを体内にもっているため、女性でもAGAを発症してしまうことがあります。

AGAは休止期脱毛 成長期間が短縮

生えて自然に抜けるまでの髪の一生をヘアサイクル(毛周期)といいます。髪が生え始め、伸びて太くなっていく過程を「成長期」、成長が止まり、「退行期」に向かいます。その後、抜ける準備で「休止期」に入ります。
再び、成長期が巡り、抜けると同時に頭皮下で待ち受けていた髪が成長、新しい髪が頭皮上に出現してさらなる成長を続けます。

一人の頭に成長期や退行期、休止期などの髪が混在しているのですが、AGAは休止期の髪が頻繁に抜けていきます。ちなみに、重症な円形脱毛症や抗がん剤の副作用による激しい脱毛は、成長期の髪が抜けていきます。

基本的に加齢によって休止期の髪が増加

加齢によって休止期の髪が増加した男性
加齢で成長期の髪の割合が減少、退行期や休止期の髪の割合が増加します。これは単純に言ってしまえば、老化現象の一つ。
しかし、まだ、老齢に達していない中年層以前の人々の髪の成長期が短縮され、早くも休止期に入ってしまうことがあります。
本来なら髪は硬毛であるはずが、発毛したものの成長不足で軟毛になって薄毛になったり、抜け毛が増えたり、この現象がAGAの症状です。

では、なぜ、成長期が短縮され、早く休止期に移行したために成長しきれずに薄毛、抜け毛になってしまうのでしょうか?
その原因が男性ホルモンにあります。

AGAと男性ホルモンのDHT

男性ホルモンがどのようにAGAと関わっているかを説明しましょう。
一本の髪。とてもシンプルな形ですが、頭皮下に埋まっている部分は非常に複雑な構造をしています。
頭皮から一番離れた下部に毛乳頭という箇所があり、ここに毛乳頭細胞が存在します。
テストステロンという男性ホルモンが血液と共に流れてきて、毛乳頭細胞に入ります。そこでテストステロンが5α-リダクターゼという酵素の働きでDHT(ジヒドロテストステロン)という男性ホルモンに変わります。

細胞内にある男性ホルモン受容体はDHTと結合します。テストステロンも男性ホルモンなのになぜ、男性ホルモン受容体はDHTとより結合しようとするのかといえば、テストステロンよりもDHTのほうが約10倍も男性ホルモン受容体と結合する力が強いためです。
このDHTが男性ホルモン受容体と結合することで、AGAが発症します。

男性ホルモン受容体がないところはハゲない

実は全ての毛乳頭細胞に、男性ホルモン受容体があるわけではありません。頭部の場合、前頭部や頭頂部にあり、後頭部にはありません。
サザエさんのお父さん、波平さんの頭を思い出してください。
頭頂部や前頭部には髪の毛はありませんが、後頭部にはまだ残っています。ただ、もっと年をとっていけば、老化現象で後頭部の髪も抜け落ちる可能性はありますが……。
ちなみにヒゲが生える部位にも男性ホルモン受容体が存在します。

そこで、疑問が出てきませんか?
ヒゲにも男性ホルモン受容体があるのになぜ、前頭部や頭頂部の髪のように抜けないのだろうかと……
この謎を解くためにもう少しお話しますね。

AGAの部位には発毛を抑制、ヒゲには促進させるシグナルが出ている

髪は抜けてもヒゲは抜けない男性
思春期に入り、男性ホルモンが急増すると、ヒゲの毛乳頭細胞からIGF-1という成長因子が生成されますが、このIGF-1がヒゲを発生させ、濃くしていきます。
その一方で、前頭部や頭頂部では、男性ホルモンが増え続けると、その部位の毛乳頭細胞からTGF-β1という抑制因子が生成されます。
TGF-β1は脱毛を促します。つまり、IGF-1とは逆の働きをすることになります。
というわけで、髪は抜けてもヒゲは抜けないということになります。
このような成長因子や抑制因子などが解明されたおかげで、色々な治療法や薬剤が開発されていきました。

まとめ

医学や科学の進歩で皮膚科領域も色々なことが解明されてきましたが、発毛や脱毛の仕組みの解明は遅れていました。
しかし、近年になり、専門家たちの真摯な研究によってAGAをはじめとするあらゆる脱毛症のメカニズムがわかってきました。
メカニズムがわかれば、有効な治療法も確立されていきます。
当クリニックが行うAGAの再生医療は薬を内服したり、塗ったりする従来の治療法よりもさらに進んだ治療法となります。


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