潰瘍性大腸炎の記事一覧

潰瘍性大腸炎とは?

潰瘍性大腸炎は大腸の粘膜に炎症が生じる病気で、免疫細胞が暴走し自らの腸細胞を攻撃してしまう自己免疫疾患です。原因がはっきりしないまま炎症がなかなか治まらず腸壁が傷つきただれてしまいます。

潰瘍性大腸炎は炎症がひどくなる「活動期」と落ち着く「寛解期」がありその繰り返しが起こります。よって、症状が治った時期を完治ではなく寛解と呼びます。

具体的な症状は?
上記により血便や下痢が続いたり、腹痛や貧血が起きるといった症状があらわれます。

肛門に近い直腸から徐々に大腸全体に広がっていくケースが一般的であり、炎症が広がる範囲によって大きく3タイプに分類されます。

・直腸炎型…炎症が直腸部分のみに見られるタイプ。

・左側大腸炎型…炎症が大腸の左側部分にのみに見られ、脾彎曲部(ひわんきょくぶ)を超えていないタイプ。

・全大腸炎型…炎症が脾彎曲部(ひわんきょくぶ)を超えて大腸全体に広がっているタイプ。


潰瘍性大腸炎になる原因とは?

潰瘍性大腸炎は自己免疫疾患ですが、そのきっかけとなる原因は明確ではありません。ストレスやライフスタイルの乱れ、腸内環境の悪化、遺伝的要素などの影響とは考えられています。

そもそも大腸内に炎症が起きるのは、免疫が体にとって有害なウイルスなどの病原体や壊死した細胞を排除しようとする反応が起こるためです。しかしながら、過剰な反応によって、本来なら必要である腸内の常在菌や正常な細胞までも排除してしまうために症状があらわれます。

潰瘍性大腸炎は複合的な原因によって、大腸内の異常な免疫反応が引き起こされる病気と言えます。よって原因を突き止めて治療を進める際は、医師の診療を受けることを推奨しています。

治療方法は?

潰瘍性大腸炎は日々の生活のケアも重要ですが、医療機関で診察を受け、便、血液検査も含めた精密検査を受けた上で薬物療法や手術で治療していく流れが一般的です。

炎症、貧血の有無や栄養状態なども細かくチェックがされるほか、大腸内視鏡検査は肛門か口から内視鏡を入れ(部位による)大腸粘膜がどのような状態であるかを観察し、その上で治療方法が検討されます。

その際の治療方法としては、寛解導入療法活動期の炎症を抑えて鎮静させる療法)と寛解維持療法炎症などの症状が消えた状態を維持する療法)の2つが挙げられます。

薬物療法

よく処方される比較的やさしい薬は5-ASA製剤、強力なのもので短期的に使われるステロイド製剤、ステロイド剤の代わりに用いられることが多い免疫調整役、症状が悪化したときに処方される生物学的製剤/JAK阻害薬などがあります。

薬の剤型も、内服薬(経口剤)や点滴、座薬など症状によって適切なタイプが選ばれます。
※こういった薬は自己判断せず、医師の診断の元服用しましょう。

手術するケースは?

合併症に進んだ場合には手術が必要なケースも出てきます。特に緊急を要するのは、炎症が続いて腸に膿が溜まった状態の膿傷や腸管の狭窄などによって腸が詰まる腸閉塞、大量出血、中毒性巨大結腸症、穿孔が生じているときです。

しかし症状が重篤にならない限り、寛解期には普段通りの生活ができるのも潰瘍性大腸炎の特徴です。ストレスをしっかりケアしながら、食生活に気を配り、質の良い睡眠をとるように心がけましょう。


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