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「下痢もしくは便秘が続いている」「下痢と便秘を交互に繰り返す」「不安や緊張といったストレスによって急に激しい腹痛に襲われる」「ガス漏れが続く」「通勤や通学途中、あるいは会議の前に急に腹痛を伴う下痢が起こる」「急にトイレに行きたくなるので外出が不安」「ストレスを感じやすい」「頭痛が続く」「慢性的に吐き気がある」「うつっぽい」……
2ヶ月以上これらの症状が続きながらも原因が見つからない、病院へ行っても病名がわからない…。それは過敏性腸症候群(IBS)かもしれません。
このページでは、過敏性大腸炎の症状をお伝えすると共に、症状改善のためのアクションプランをご紹介いたします。
過敏性腸症候群(IBS)の症状とは
病院で血液検査や内視鏡検査をしても腸管には腫瘍や潰瘍などの器質的異常が見つからず、診断が難しいと言われるのが過敏性腸症候群(IBS)です。
大腸の運動および分泌機能の異常により、下痢が続く、ストレスを感じると急な腹痛を伴う下痢になる、便秘が続く、下痢と便秘を数日おきに繰り返すなどの症状が現れます。ガス症状の場合はガス漏れが続いたり、後ろに人が立つとガス漏れが起きるといった症状があらわれるケースもあります。
下痢タイプは男性に多くみられますが、男性に多い理由としては、社会でストレスにさらされる機会が多いことが一因といえるでしょう。
病院で診察を受けても病名が診断されないのに、不安やストレスと関係した急な腹痛を伴う慢性的な下痢、あるいは粘液が混ざった状態の排便が2ヶ月以上続いている場合は、過敏性腸症候群に罹患している可能性があります。
女性は便秘型が多く、便秘症状と下痢症状を交互に繰り返してしまう混合型も見られます。
過敏性腸症候群(IBS)の4つのタイプ
過敏性腸症候群(IBS)は便の形状から、便秘型、下痢型、混合型、分類不能型の4つのタイプに分けられます。
①下痢型
男性に多く、ストレスを感じると急激な下痢を引き起こします。腹痛を伴うことが多く、便に粘液が混ざることもあります。
②便秘型
女性に多く、ストレスを感じると便秘が続きます。硬い便やコロコロ便です。
③混合型
下痢と便秘が複数日間隔で交互に現れます(交代性便通異常)
④分類不能型
上記いづれにも当てはまりませんが、便の形などで判断します。
またガスがずっと漏れ続けるガス漏れ症状もまれにみられます。
過敏性腸症候群(過敏性大腸炎 略称;IBS)の原因とは
過敏性腸症候群(IBS)の原因は大きく分けて2つの考えらます。一つは、ストレスや極度のプレッシャーなどで自律神経のバランスが崩れた結果、腸が異常な蠕動運動を引き起こしてしまうこと。
もう一つ原因と考えられているのが神経伝達物質「セロトニン」による影響です。精神の安定に関わるセロトニンは約90%が腸内で作られますが、腸内フローラの乱れにより分泌過多を起こしやすく自律神経を乱す原因となります。
ストレスによって腸のセロトニンが過分泌されると腸の蠕動運動に異常が発生するため、腸の不快感、腹痛、下痢などを引き起こすとされています。
過敏性腸症候群(IBS)の症状を和らげるには
過敏性腸症候群(IBS)の症状を緩和する方法として有効なのが、自律訓練法です。椅子に座った状態でも、仰向けに寝た状態でもできる、簡単な自己催眠です。寝る前やゆっくりできる時間に5分〜10分行います。
椅子に座った状態
椅子に深く腰掛けて両手を太腿の上に軽くのせ、背中を自然に伸ばします。伸びてふっと力を抜くなどしながら緊張をほぐし、足は肩幅くらいに楽に開きます。
仰向けに寝た状態
手足を自然に開いた状態で楽に仰向けに寝ます。指先まで力を抜いてリラックスします。
- ①心の中で「私はとても落ち着いている」と何度か繰り返し、心地よい景色やイメージを思い浮かべます。
- ②リラックスモードに入ったところで「右手が重くなっていく」と心で繰り返し唱え、重さを感じたら、今度は同様に左足、右足、左足、とそれぞれの部位の重さを唱えながら感じていきます。
- ③次に「右手が温かくなる」と心で唱えながら同様に左手、右足、左足が温かくなることをイメージしていきます。
- ④次に「私は楽に呼吸をしている」と心で繰り返します。
- ⑤さらに「お腹が温かくなっていく」と心で唱えながらお腹が温かくなることをイメージし、深いリラックス状態に入ります。
- ⑥自己催眠を解くため、まず体が軽くなっていくところをイメージし、私の両手を組んで背筋を伸ばしたり、手を開いたり結んだりグーパーを繰り返すようにして、最後にゆっくりと目を開きます。
過敏性腸症候群(IBS)の症状を改善する生活スタイルを紹介
過敏性腸症候群(IBS)の症状を改善するためには、まず生活スタイルの見直しが大切です。症状の予防、対策のためにも下記のことを心がけるようにしましょう。
生活のリズムを整える
ストレスを蓄積しないためにも、排便のタイミングを逸しないためにも大切なのが生活のリズム。ウォーキングなど適度な運動を心がけ、質の良い睡眠をとるようにしましょう。
スマホやパソコンを操作しながらの夜更かしはブルーライトの刺激で体内時計も乱れやすくなります。寝不足を極力さけ、適度なリズムのあるライフスタイルを維持しましょう。
食生活を見直す
食事は脂っこいものや刺激が強いものをとりすぎないように気をつけて、時間はなるべく規則的に栄養のバランスよく適度な量を3食とるようにしましょう。朝食を抜く人はかなり多いようですが、朝は大腸反射が起こりやすく、朝食をとることで出かける前に排便が起こりやすくなります。
また、腸内環境を整える食物繊維は水溶性と不溶性を合わせて20gはとるようにしましょう。食事の時間をリラックスタイムにすることも大切です。
ストレスを溜めない心を持つ
現代の生活の中で、ストレスを遮断するというのは無理があります。だからこそ、ストレスが生じたときにどのような心持ちで対処するかが大切です。ピンとはりつめた心ではかえってダメージが強くなってしまうことも。
リズムのある生活を心がけながら柔軟な心をイメージして、気分転換できる趣味やスポーツなどを持つようにしましょう。
リラックスタイムを設ける
一日中張り詰めた気持ちではストレスを発散するタイミングがありません。仕事に集中したら数分でもリセットできる時間を設けたり、バスタイムは入浴剤を使ってのんびりくつろいだり、女性ならスキンケアのひとときを優雅に過ごすなど、日々少しでもリラックスできる時間をつくることが、ストレスマネジメントに繋がります。
また、冷えは自律神経と深く関わっている場合がありますので、体を冷やさないように気をつけることも大切です。
過敏性腸症候群(IBS)で注目の最新治療法とは
過敏性腸症候群(IBS)は、食事療法や運動療法、心理療法、薬物療法が一般的な治療です。しかしながらそれぞれ一定の効果が得られても症状が長期に及ぶ場合は、本質的改善がみられないのも現状です。
過敏性腸症候群の最新の治療方法として注目を集めているのが、腸内フローラマッチングによる腸内環境の抜本的改善です。患者さんがどのような腸内細菌叢(腸内フローラ)であるかを腸内フローラ検査で確認し、検査結果から適切な乳酸菌をマッチングさせることで腸内フローラのバランスを整えます。
腸内環境が整えば自律神経の乱れも改善するため、長年悩まされていた過敏性腸症候群の症状からもたくさんの方が回復されています。また、口腔内の金属が原因のアレルギーや金属の接触で発生するガルバニー電流なども自律神経に悪影響を与えるため、それらを取り除いていくことも効果的な治癒に繋がります。
一般の病院での血液検査や内視鏡検査では一人の体に1200種 100兆個存在すると言われる腸内フローラを検査することはできません。当クリニックでは腸内フローラ検査と口腔内金属アレルギー検査をいち早く取り入れ、数多くの治療実績を上げております。ぜひ一度当クリニックにご相談ください。